メインテーマ・第2幕
大学セミナーハウスの思ひ出 〜その2〜 2023/10/29
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〜その1〜から続く
2連休をいただき、久しぶりに日本百名山を目指す機会が訪れました。近県でまだ挑戦してい
ない日本百名山は? 「草津白根山」か、いいね。まてよ、大学時代に行った合宿のセミナーハ
ウスが白根山直下だったな。一丁行ってみるか! 噴火レベル1にあって、立ち入り禁止の山だ
が、「山と高原地図」をダウンロードして出発した。あくまでも自己責任で登る。
38年前と同じく特急電車じゃ、何日あっても休日が足りやしない。午前2時半にマイカーを走ら
せて、朝6時に到着した登山口は、まさしくオイラが38年前に訪れた大学セミナーハウスだ。林道
は当時はダート(砂利道)で、ゼミで訪れた休日の日はラリーが行われていた。現在はすっかり
舗 装され、セミナーハウスの建物が見当たらない。その辺の調査は無事に登山を終えてここに
戻っ てきた時だ。
平日月曜日の朝6時に先客の車は一台。車をUターンさせ、左の路肩に沿って駐車するのが
ル ールらしい。生まれて初めてのマイカー登山で、こんな停め方でいいのかな?
「山と高原地図」でも禁止されている入山。当然の助動詞で熊ベルと方位磁石は必須だ。
久しぶりに熊ベルを装着。けっこうデカくて重たいのだ。勿論、あとは普段着で充分。万座ハイ
ウェーの道路寒暖表示は「2℃」だった。登山開始前は寒くとも、登りだせば暑くなるのは登山歴
が物語る。発汗しない格好良いウェアーじゃ、即低体温症だ。
久しぶりだな、白樺だ。ネック・スピーカーで大音響の昭和歌謡を流し、けたたましく熊ベルを
手 で振って登り始める。硫黄臭が漂っている。38年前に合宿で来た時と同じ匂いだ。
登るにつれて植生が変わる。笹とダケカンバだ。氷点下の気温も、細い急登の尾根歩きじゃ
暑 い。普段着の半ズボンで大正解。
また植生が変わった。そして、広い尾根に。いや、外輪山だ。1時間15分で登り切った。
噴火レベル有で入山禁止。道標など無い。思い込みで外輪山を破折してしまった。熊笹が生
い 茂る山道で足元が見えない。勘で突き進むと、片足を崖から踏み外した。それにしても変だ
な? 下っているよ。GPSで確認すると、万座温泉に通じるコースだった。
いつ立った案内板だか知らないけど、2171mに進みたい輩には紛らわしい。
こんな熊笹を掻きわけていました。「山と高原地図」をダウンロードしておいて良かった! 命
拾 いで外輪山を逆回り。恐ろしや、自己責任。
平日・月曜日の朝、初めて人を見る。右に眼下は草津の街。
展望所は後に回します。最悪、展望所で「本白根山」の資格を得られるそうです。
左のピークが本白根山のようです。道標も無ければ、「山と高原地図」に登山道の表記もあり
ま せん。勘で右巻きする道を行きましたが、リフト乗り場に着きました。5年前に有毒ガスで3名が
亡 くなった恐ろしい場所です。恐ろしや、自己責任。
今度は左巻き道を行きます。確かに道らしい分岐を行き、また熊笹が。おっ! ピンテー(ピン
ク・テープ)だ。
即GPSで確認。破線(バリエーション・ルート)すら表記が無い「山と高原地図」の何もない面
を、 オイラの位置が「本白根山2171」の黒点に近づいた。
4分後、ピンテー2つも発見。自己責任のオイラみたいな輩達の為に、どなたかが導いてくれる
親切にただただ感謝だ。丹沢での「鍋嵐」を思い出した。
「2171」の黒点はもう間近だ。そして、
真新しい看板じゃないか! 「山と高原地図」、GPS、そして「ピンク・テープ」のおかげだ。
展望所へ向かう直下の梯子段。遠くからはドミノ倒しの様に見えましたが、歩幅がバッチリ合っ
て、非常に登りやすかったです。
展望所にも寄りました。先程も述べましたが、最悪、ここまで登れば百名山登頂として認めてく
れるそうです。
09:47 遭難しかかった恐怖から解放されて、この日初めて口にする行動食はフレン・チトース
ト。
下山です。他一名と会いました。初めてのマイカー登山ですが、つまらないねえ、単純ピストン
は。万座温泉とか草津に抜ければツアーっぽくて達成感が違いますよね。おっと、大学セミナー・
ハウ スや池の調査は済んでいます。その模様は(〜その3〜)でコラムをアップします。
これは狸かな?
翌日は「トーミの頭」に登ってきました。「浅間山」は噴火中ですからね、入山禁止どころの場合
じゃありません。この頭に登れば、「浅間山」百名山登頂の証となるそうです。入山も禁止されて
いないエリアなので、シェルターがあったものの、多くの登山者が来ていました。両手に杖が多
か ったですね。石場で邪魔じゃないのかね? 使い方合ってれば良いけど、クロスカントリー・ス
キ ーみたいに杖で推進するのは疲れそうだし、危ないな。
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