メインテーマ・第2幕

山行&夕飲み A三叉路〜大倉 2022/11/11
06:40 本厚木駅からの宮ヶ瀬行きバスに間に合う、最寄り駅までの丁度いい時間のバスが無 い。ならば、2.5q くらい今のオイラなら走る。月の真下方向が、これから登る丹沢三峰だ。


06:59 途中コンビニで飲料ペット2本を調達して、20分で相武台前駅到着。


07:31 「宮ヶ瀬」行きは、平日は 07:40 が始発。以降、1時間に1本。休日は 06:55 発があるのだ が。飯山までなら、30分に1本出てます。


 11月末期限の優待乗車券を利用。正規運賃660円では痛いですから。


08:32 定刻通り、1時間弱で「三叉路」に到着。せめて8時には登山を開始したいところだが、平 日はこれが精一杯。そして、ここで下車はオイラのみ、正真正銘の単独行となりそうだ。


08:36 前回は2015年、7年も前かあ。相変わらず陰気な登山口。


 この三叉路登山口は、オイラの知る限りヤマビル危険地帯の第一位です。「いかにも・・・」って 感じです。この時の気温では大丈夫ですが、サッサと走る抜けるに越したことはありません。
 さて、丹沢には「三峰」と名の付く尾根が2箇所あります。1つ目は今回の丹沢山に向かう「丹沢 三峰」。もう1つは丹沢前衛の山々である「大山三峰」で、登山口は「土山峠」〜「不動尻」です。そ れぞれの尾根に3つのピークがあり、「〜三峰」と呼ばれています。それぞれの位置関係がわかり ずらいので、2022年の我が写真年賀の表面に掲載した相模原市・八景の棚から撮った画像で見 てみましょう。


 「八景の棚」からの丹沢は、4重に尾根が連なる様子が伺えます。一番手前が、前衛の「大山三 峰」です。その奥が、大山に続く尾根の「大山北尾根」です。そして、更に奥、手前から3番目の尾 根は、画像を拡大して確認してみます。


 「蛭ヶ岳」〜「焼山」は主脈ですが、その主脈を遮る手前の高い山脈が、今回縦走した「丹沢三 峰」です。


 更に画像をトリミングしました。この画像じゃ分かりにくいかな? この「丹沢三峰」の尾根が低く なった鞍部に丹沢トップ2の「不動ノ峰」と「蛭ヶ岳」の山頂部が顔を出しています。画像右手の「焼 山」は主脈です。「蛭ヶ岳」から「焼山」にかけて、主脈を遮る1つ手前の尾根が「丹沢三峰」です。 「八景の棚」は、奇跡的に丹沢主脈が望める貴重なスポットなのです。


08:51 登山開始から15分後、毎回この道しるべを見る度に絶望感に襲われます。本日の、とり あえずの目的地まであと10q、しかも登り坂で10qとは。9q:1q とも気分が全然違います。10 q:1q なのです。先は長いなあ。この絶望感を払拭する精神論は以下2つのみ。@ 山行は修行 であって、ハイキングやピクニックではない事を認識。A 最後のピークを登り終え、下山すれば 酒。



09:43 登山開始から1時間強、「高畑山」に到着。ここで、この日初めて口にしたのはアミノ酸の BCAA。この丹沢三峰の尾根コースも、最初は楽勝ムードで勘違いしてしまうが、この後、牙をむ き出してくるのだ。




09:54 更に10分歩くと、前回の5年前に道迷いしてしまった地点。下に貼りついた標識を見落と すんだよな。


10:14 落ち葉で踏み跡がかなり不鮮明。この日、丹沢山までの山道で、すれ違ったのは1名の みでした。


11:01 牙を剥きだしてきた縦走路、丹沢山までの残り距離がやっと半分を越えた。


11:25 いやー、相変わらず登りごたえのある縦走路だ。やっと1つ目の峰に辿り着いた。まだ2つ の峰を越えなければならない。まてよ、最後に丹沢山の急登もあるのだから、越えなければなら ない峰は3つだ。丹沢山からは更に塔ノ岳を含めてピークは3つもある。時間は11時半だし、ここ で「プロテイン・バー」で丹沢山までのエネルギーを補充した。


11:40 山行は所詮は修行の場。絶景なんて期待できない今回の尾根道だが、丹沢主脈が並行 して走っているので、神奈川一の標高を誇る「蛭ヶ岳」が近くにそびえる。2つの尾根が並行して走 っているので、その間は当然に谷となる。その谷に流れる川は「早戸川」。「蛭ヶ岳」と「丹沢山」の 直下の谷川だが、県下一のヤマビル生息域なので、真冬以外は足を踏み入れない方が無難で す。


11:50 2つ目の峰「円山木ノ頭」をクリアー。


12:08 そして3つ目の峰。


12:21 08:51の時の、丹沢山までの距離が逆転した。とりあえずの目標地である丹沢山まで残り 1q だ。そして、対面する主脈の標高に迫ってきた。


 コンデジのズーム・インで「蛭ヶ岳山荘」も手が届くほどの距離で見える。


 そして、あと1q 続く尾根の先は「丹沢山」だ。


12:51 最後の1q を30分のタイムは上出来だった。そして、ほぼ絶食で「丹沢山」を登り切りまし た。オイラの余生で、あと何回来れるかな?


 全き同じ位置からスマホのAI モードで撮りました。コンデジより、遥かに良いショットです。


 半月前に雪化粧した富士山も、再び丸裸になっていました。


 お賽銭も溢れています。失敬する輩、つまり賽銭泥棒なんて居る訳がありません。山の神のお かげで無事登山が出来る訳で、バチが当たれば、それは遭難で、死と直結です。


 最後のひと踏ん張りで、これから「塔ノ岳」をクリアーしなければならない。「丹沢山」から「塔ノ 岳」は丹沢主脈の縦走路。「塔ノ岳」を含めてピークは3つ。ダブルチーズ・バーガーにむさぼりつ いて、本日初めて口にする行動食。ここでも、腰を下ろしての休憩はしなかった。




 丹沢主脈は西へ向きを変え続く。今年の我が写真年賀の撮影地である「不動の峰」が近くに見 える。


13:13 一年ぶりの主脈歩き。やっぱり人気の登山道は景色が良いなあ。「箒杉沢」を見下ろす。


13.:28 1つ目のピーク「竜ヶ馬場」から東を望むが、大山や表尾根が邪魔。


 最後のピーク「塔ノ岳」かと思いきや、2つ目のピーク「日高(ヒッダカ)」。


13:44 その「日高」から、今度こそ「塔ノ岳」が正面に。折角稼いだ標高も、一旦鞍部まで下げ て、再び登り返す。尾根道の縦走ゆえの不合理さだ。


13:58 正真正銘、本日最後のピークです。あとは下って、下って、そして酒。平日も木曜日、空い ている「塔ノ岳」山頂。ガキ、いや失敬、御子息だらけの山頂でした。


 「塔ノ岳」山頂から大山の北尾根越しに東の方向を撮ってみました。横浜のランドマーク・タワー が解像できます。手前のビル群は海老名駅付近。


 「丹沢山」や「蛭ヶ岳」と違って、この「塔ノ岳」はまだまだ我が余生に登って来れるかな?


14:03 最後のピークでも休憩なし。さあ、下ります。


 主脈に吹き荒れる風は冷たいのだけど、リュックが接する背中は汗でビッショリ。


15:44 残り 2.3q 地点でバス時刻表を確認すると、発車は30分後だった。30分毎のバスだし、 一刻も早く下界で飲みたいし、よーし走るか! 競馬馬なら3分で走っちゃう距離だけど、山道じゃ 15分かかりました。「塔ノ岳」からの下山タイムは 01:41、絶頂期の 01:30 よりも10分遅れでした。


 「秦野ビジター・センター」から、「ニノ塔」と「三ノ塔」の眺めです。次回の縦走は表尾根ですね。


 「ZARD」も最寄りとして使ってた渋沢駅ホームにて。酒ではなく、牛乳一気飲みです。筋肉がや たらタンパク質を欲しているもので。


16:44 海老名駅構内の丼ぶり屋なんだけど、17:00 から立ち飲み屋なのに、15分前でビール飲 めました。400円也。




17:03 さがみ野駅前の「やきとり工房」で本格的に飲みます。


 やっぱりホッピーだね。たこ焼きの突き出しは要らないなあ。


 いやー、お疲れ様。ホントに、文字通りにお疲れ様でした。朝ラン2.5q+縦走 20.5q を無休憩+ 倍チーズバーガーのみだったからね。


 この日は焼き鳥半額デー。だから相鉄に乗り換えてまで、さがみ野駅前で飲んだ次第です。


 焼き鳥10本とモツ煮で結構腹一杯になりました。しかし、タレの焼き鳥は美味いなあ。物価高騰 で、焼き鳥も1本180円〜220円の時代、半額でなければ食えないよ。


18:06 さがみ野駅からはバスで帰宅。12時間に及ぶ、辛くて楽しいオフの一日でした。

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